FC2ブログ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

胸の痛みを抑えて、わたしは今日も笑うのだろう

まず、最初に謝ります!!ごめんなさい!!
すっごい突発的に書きたくなったんです!!
悲恋です、シリアスです。ごめんなさい!!
好き勝手やっちゃいました…





あぁ…つくづく私は本当に馬鹿だと思うよ。
なんで、こんなにも好きになってしまったのか…





「…柚月…?」
「んぁ…?」

教室で外をボッーと眺めていると、柚流に声を掛けられ、だるそうに振り向く。



「お前まだ…」
「皆まで言うな…分かってるから。」

すごく切なげに質問を投げかけようとする柚流を、手で止め遮る。
柚流の表情を見ればどんな質問が来るか、直ぐに分かったから。



「お、あそこに柚流の将来の義兄さんがイチャイチャしているよ。」

笑いながら柚流を手招きし外を見るよう促す。
私が指し示す場所には保険医の芦屋先生と後輩である楓の姿。



「お前、声笑ってるけど……顔笑ってない…」

柚流の言葉と視線が突き刺さり、笑い声を止める。
じっと一人の人物を見つめて…



「私の方が一年先に出会ってたんだよ…」
「…うん…知ってる。」

柚流は静かに頷いて、私の話を聴こうと前の席に腰をかけた。


「一年の時から、ずっと好きだったんだ…」
「家でいつも話してたもんな…」

その頃のことを思い出しているのか、くすくすと笑い声を漏らす柚流。
私もそんな笑い声につられるように、薄く笑みを浮かべる。


「矢野と矢野姉で区別付けられて、名前で呼んでって言ってるのに」
「軽くあしらわれてたな」
「酷いよね~なんの為の名前さ」



だけど、その一年後のこと─

部活が始まる前の時間、新入生と戯れていた。
そんな時、芦屋先生がやって来て名前を呼んだ。


『ユズキ』
『先生、私の名前呼ぶようになってくれたのね…!!』

名前を呼んでくれた嬉しさで、目を輝かせる。
でも、それは「柚月」では無くて「柚木」ということが直ぐに分かった。
「柚木」という苗字は、バスケ部には一人だけ。
それが、現在先生の恋人である楓。

そのときは、名前で呼んでくれたという嬉しさから一気に落ち込んだのだが…先生が楓の苗字を呼ぶたび、自分の名前が呼ばれているようで、いつもドキドキと胸を高鳴らせていた。
いつか、きっと自分の名前を呼んで欲しいな、という願望を抱きながら。
けれど、そんな願望は簡単に砕け散った。


私が一年間、せがみ続けてきたことを、あっけなくそれをやった人物が現れた。
勿論、それは楓のこと。
いつの間にか、先生は楓のことを「柚木」から「楓」と呼ぶようになっていた。


たまたま、楓と保健室に遊びに行った時にそれを知った。
学年は違うし、部活は同じと言えど、男子と女子だから、直ぐに気が付かなかったのだ。
そして、それと同時に先生と楓が付き合っていることを知った。


先生の弟である琥冬と柚流が付き合っていたから、直ぐに打ち明けてくれたと言ってくれたけど、そんなこと、本当は知りたくなかった…
知らないままの方が、良かった…


その日、私はどれだけ泣いたことか…
普段、泣くことなんてしない私に柚流は大分驚いていた。





「もう、1年以上経つのにね…」
「…柚月……」
「言っておくけど、この事で泣く事はもうないかんねっ」

なんだか、とても私が泣くような雰囲気になって柚流にびしっと指差し告げる。
あの日、泣いてから私は一度も泣いていない。
自分が早く告白していれば…と後悔もしたけど、後悔したって何も残らないのだから…


「…はぁ…これから親類者になるのに、諦められっかなぁ…?」
「ハ?」
「「ハ?」じゃないよ。琥冬とアンタが結婚したら親類になるでしょうが!先生は琥冬の兄貴なんだから!ぶぅぁーか!!」
「馬鹿って…てめぇなぁ…」

ふるふると怒りで震える柚流に馬鹿と何度も繰り返し言う。


「でも、楓を敵視すんなよ?」
「全然していないんだが。つか、めっさ可愛い後輩の一人だし」
「いや、それは分かってんだけどさ…」
「あのねー私だって楓のこと知ってんの。…楓がすっごい嫌な奴だったら、なんて思うけどさ…」

実際、それは本当に何度も思ったことがあった。
もし、楓が先生をいやな目に合わせたり苦しませることがあったら絶対に許さないし、なんとかして別れさせようとか思っていたかも知れないけど…
でも、楓は明るくて面白くて可愛い後輩。
そんな子を、私個人の勝手な理由で憎むことなんて出来ない。
寧ろ、すっごい可愛がってる後輩の一人。


だから、先生に思いを寄せていることを柚流以外の誰にも告げたことがない。
柚流のつてで琥冬は知ってるけど。


この想いは、ずっと私の中にしまっておく。
本当は、全て先生に吐き出してしまいたいけど…
困らせるようなことをしたくないし…
何より私のせいで、あの二人の仲が拗れてしまうようなことをしたくないから。


だから、胸の痛みを抑えて、私は今日も笑うのだろう…
それは、いつまで続くのか終わりがあるのかは分からないけれど…






御題:胸の痛みを抑えて、わたしは今日も笑うのだろう(未知の未来様の「切ない恋に」より)

Comment

Post

管理者にだけ表示を許可する

Category

Archive

→ Reset

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。