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矢野家の場合・1

~~~♪~~♪

リビングで柚流と二人でまったりお茶をしていたら、二人のお気に入りの着信音が流れ、二人一緒に携帯を取り出した。


「…琥冬だ。」

そう言ったのは柚流。
私の携帯ではなく柚流の携帯が鳴っていたのだ。
琥冬は柚流の恋人で、私のクラスメイトで友、達…?


「琥冬、なんて?」
「今から出れるか?って。」
「いってらっしゃい。」
「まだ、行くなんて言ってねぇだろうが!」
「どうせ行くじゃん。」

シラッと言えば、柚流は言葉を詰まらせ目を泳がせる。

私が言うのもなんだが、柚流は普段割と冷静なほうだと思う。
なにげに頭も良かったりするし…
バスケ部でも、PGやってて状況判断の速さは私でさえ羨むくらい。
何せ、同じポジションだから余計。

でも、そんな柚流でも琥冬が絡むとすごくあたふたする。
見ているこっちは楽しいけど。
それだけ、柚流は琥冬のことになると余裕を無くすんだ。


「……良いねぇ~」

思わずポロリと出た言葉に「何が?」と聞かれる。


「いやぁ、羨ましいな、と。」
「だから、何がだよ。」
「自分がいっぱいいっぱいになっちゃうような恋愛が出来て。」
「なっ…!俺は別に、…」

顔を真っ赤にさせ私から顔を逸らす柚流。
こんな姿、琥冬が見たらそりゃぁ、楽しそうにするんでしょーね。
今まさに私もからかえて楽しいし。


「お前だって恋人作れば良いだろ。」
「………そういえば、昨日告白されたな。」
「へぇ?誰に。」
「……………………………水藤さん…」
「え、…それって……あのお嬢様ですっごい可愛いって噂の……?」

私の回答にものすごく驚いている様子。
そりゃぁ、そうだ。実際、昨日私もすっごく驚いた。
突然、呼び出されて何かと思えば顔を真っ赤にさせて『好きです。』の一言。
勿論、私は普通に男の人が好きなので断りましたが…


「これで、何回目よ。」
「いや、そんな回数とか分からないし。」
「それだけ、されてるってことか…?!」
「そんなされとらんわい…!!」
「同姓に告白されるってすげぇな…」
「アンタにだけには言われたくない。…てか、昨日アンタだって同姓に告白されてただろ!しかも、部活の後輩に…!」

ビシッ!と柚流を指差し言うと、何で知ってるんだ?!という顔で驚いた。
丁度、告白された後の帰りに偶々その現場を目撃した。


「もしかして、琥冬それ聞きたいんじゃないのぉ~?」

ニヤニヤと笑いながら柚流を横目で見ると、顔が蒼くなった。
冗談で言っただけなのに、本当に面白い。


「…行くのやめようかな…」
「いや、行った方が良いと思うけど?」
「怖いな……」
「それなら、余計にだろ。」

結局、柚流は琥冬の元にいき、帰ってきて話を聞くと、告白のことだったらしい…

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