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恋人にベタ惚れお兄ちゃん 

晃がものっそおかしなおっさんです(笑)



私のお兄ちゃんは、妹の私から見ても格好良い。
勉強もスポーツもそこそこ出来て、さりげなく自慢のお兄ちゃんだったりする。
でも、私はそれよりもお兄ちゃんの友達の創さん…今は芦屋先生、か。
もう本当格好よくて、初めて会った時から憧れの人。
既に先生には恋人も居るしね。
…って、そうじゃなくて…今日はお兄ちゃんの話。

お兄ちゃんは昔からモテてて、今までも何人か恋人も居た。
でも、どの人も長く続かない。
しかも、大抵お兄ちゃんが振られるほうらしい。

お兄ちゃんのどこがダメなんだろう?と思って、恋人が出来て直ぐのお兄ちゃんを少し観察してみた。
そして、分かったこと。

お兄ちゃんは、案外冷めている。

冷めている、って表現は少し可笑しいかもだけど…
恋人となっても自分からデートに誘うわけでもなく…
自分からメールやら電話もすることもなくて。
しかも、恋人らしいイベントにすら興味が薄いみたい。
恋人への思いも殆ど見受けられないし。
…というか、人への興味が薄いのかな…?

だから、お兄ちゃんは本気で誰かを好きになるなんてことは無いと思った。



─ピンポーン
「お兄ちゃーん?私ー開けるよ~」

教師になったお兄ちゃんは、それをきっかけに一人暮らしをするようになった。
元々、何でも人並みにこなすからお母さんたちもすんなり承諾して。
それでも、時折こうやってお兄ちゃんの家に訪ねる。
一人暮らしは、私もしてみたいから憧れで。


「まぁた、暇つぶしか?」

くすくすと笑いながら私の頭をなでるお兄ちゃん。
こんな顔を恋人の前で見せたら、もう少し長く続くだろうに…。


「うん。お兄ちゃんはどう?学校。」
「う~ん…それなりに、楽しいかな?」

何かを思い出しているのだろう、斜め上に視線を上げくすくすと笑う。


「何か学校で面白いことあったの?」
「いや…ちょっと気になる子が居てね。」

お兄ちゃんが、誰かに興味を示すなんて珍しい…
創さん以来かな…?
創さんの時は普通の友達としてだったみたいだけど。


「…好き、とか…?」
「それは、どうだろうな?」




─そして、それは直ぐに創さんの弟・戒斗先輩だと言うことが分かり。
お兄ちゃんはどうやってアタックしたのかは、分からないけど…お兄ちゃんと戒斗先輩はめでたく恋人同士となった。





『あ、もしもし、ゆう子?聞いてくれよぉ~』
「なぁに?また惚気ぇ?もう聞き飽きたよ~私、彼氏居ないのにさぁ~」
『まぁまぁ、学生の時の俺と芦屋の2ショット写真あげるから。しかも、ぴったりくっついた。おまけに、ちょっと怪しそうな関係に見える矢野双子写真も付けよう!』
「よし。良いよ。続けて。」

戒斗先輩と付き合いだしてからお兄ちゃんは偶に私に電話をして、惚気話をしてくる。
そんなお兄ちゃんを断ろうとするんだけど、私の好みを良く弁えているため、モノに流されてしまう。
私は、所謂オタクといわれる中の人種で…美形同士の絡みとか兄弟とかすっごく好き。
だから、本当はお兄ちゃんと創さんにくっついて欲しいなぁ~なんて願望もあったんだけど、戒斗先輩も可愛いし格好良いから、おっけー!ましてや、教師と生徒なんて更に良いよ!


『そう、それでさぁ~戒斗ってば可愛いんだよ!もうさ…例え様が無いくらいに可愛いんだよ!あぁ~お前にも見せてやりたい…ってか、見せたくないけど…見せて自慢してやりたいくらいに可愛いんだよ…あの可愛さは犯罪だな。うん。』
「おーい、お兄ちゃーん」
『だって、さ…「ほえ?」って何だよ!可愛すぎだと思わない?!思わず鼻血が出るかと思ったよ!』
「そんな漫画のような…」
『今もさ、テレビでイルカ凝視してる姿も可愛くてたまんない!あぁ~本当可愛い…あぁ、可愛い!!』
「え…本人目の前で今、惚気てんの?」
『いや、戒斗テレビに夢中だから。ま、そこも可愛いんだけどさ!あぁ~もう、抱き締めて撫で回したい!!』
「…変態?」

お兄ちゃんの惚気は可愛いの連呼で、何を言おうとしているのか、良く分からない。
でも、何かをバシバシ叩く音やらうっとりした声がとても癪に障る。
これが、本当にモテていたお兄ちゃんなんだろうか…
ちょっと、クールなのかな?なんて思っていたのに…
昔、お兄ちゃんが好きだって言っていた恋人にこの姿を見せたらどんな反応するんだろう。
取り敢えず、私は『引く』って言うのに2000円程掛けます。


『あ、戒斗がこっち向いた。』
「じゃあ、切…」
『あぁ!誰と話してるのか気になってるのかな?ちょっと嫉妬しているように見えるよ!可愛い!!チューしちゃいたい!!』
「おい、変態。訴えられても知らないよ。」
『わっ!!』
「えっ、何?!」
突然、驚いたお兄ちゃんの声に私も驚き聞き返す。

『イルカのショーに目を輝かせてる!すっげぇ、可愛い…ヤバイ…どうしよう…可愛すぎ…おそ…』
─ブチッ

思わず、お兄ちゃんとの電話を切ってしまった。
…というか、今のは私のお兄ちゃんなんですか?
朝月晃一郎ですか?単なる変態な教師ではありませんか…!?
…まぁ、良いや。それより、本当にお兄ちゃんと創さんのと矢野先輩たちの写真くれるのかなぁ?

私はそればかりが気になって、その日はあまり良く眠れませんでした。

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