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誰よりも近い存在 (近視相姦NL) 

何を言わなくても…
何をしなくても…

ただ、目が合うだけでお互いの気持ちを図れる。

それだけ、近くて大切な存在。




「ゆぅーずぅーるぅー」
ベッドに座り洋楽を聴こうとしていたら、突然後ろから体重を全てかけて抱きついて来た双子の姉の柚月。
双子と言っても二卵性だし、男女の双子だから見た目は普通の兄弟程度もの。
だけど、双子特有なものは矢張りいくつかあった。


「柚流~暇ぁー」
「部活「休み」
「デー「相手が部活」
俺が質問しようと言葉を発しようとする度、それを遮られて答えられる。
そんな柚月に呆れながら溜息を零し、後ろに抱きついたままの柚月を横に座らせる。
女子にしては背の高い柚月は、普通の女子と話すときより視線が高く首が痛くならない。
否、見上げる方が辛いような気もしなくもないが…


「…で?俺に何しろと。」
「え~イチャこく?」
けらけらと女子とは思えないような笑い声で俺の首に腕を回し抱きついてくる、柚月を「やめろ」と言いながら頭を押しやり離す。
柚月はつまらなさそうに口先を尖らせ俺から離れ座り直した。


「柚流はさー彼女作らんの?告白はされてんでしょ?」
頭の後ろで手を組みぱたんっと後ろに倒れ俺を横目で見上げながら言われる。
その言葉にズキッと胸を痛めた。
柚月の言う通り、何度か告白を受けたことはある。
でも、Yesと回答したことは一度たりともない。
彼女や恋人なんて言うものを作る気などは毛頭ないのだ。


理由は、至極簡単。
双子であるこいつが好きだから…

柚月はそんな俺の気持ちに気付いている。
気付いている上で、あんな発言をする柚月に胸痛ませながら苛立つ。


「お前、さ…俺にどうなって欲しいわけ?」
「さぁ?」
やや苛立ちながら言うと、柚月はあっけらかんと肩を竦め答えた。
そんな相手に更に苛立ちが募る。

「俺の反応見て面白がってんのかよ」
「あぁ~それ、あっかも」
あははっ、と笑いを零し答える柚月の腕を強くベッドに押さえつけ跨ると、柚月は笑っていた表情を真顔に変えた。

「…襲う?」
クスクスと俺を煽っているのか可笑しそうに小さく笑う柚月。
「出来ないとでも思ってんのか?」
睨み付けるように柚月を見つめる。
男の俺と女の柚月の力の差は歴然としている。
柚月がどんなに足掻こうが、俺が本気を出して押さえつければどうしようも出来ないだろう。
だけど、柚月はそんな素振りは一切見せない。
寧ろ、来るなら来い、と言う顔をしている。


「柚流はバカが付くほどお人好しだし?出来ないのに5000円♪」
「お前、そんなに持ってねぇだろうが…アホ。」
にっこり笑んで言う柚月にバカバカしくなり、柚月から降りてベッドに座り直し、お気に入りの洋楽をかける。
すると柚月は俺の足に頭を乗せた。…所謂、膝枕。

「…何だよ。」
「いやぁ~我が弟ながら可愛いな、とね」
俺を見上げ頬を撫でながらクスクスと笑う柚月の手を振り払いそっぽ向いた。



誰よりも近くに居て、誰よりもこいつを知っている。
嫌な所も全て、何もかも知っている。

だけど、近すぎる存在は残酷な程までに俺からこいつを遠ざけていく…






御題:誰よりも近い存在(SCHALK.様の「ツインズ9」より)

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