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これだけは敵わないんだよなぁ (近視相姦NL) 

神様ってぇのは、皆平等にはしてくれないもんだ。
つか、可成り不平等だと私は常々思うね。

せめて、もうちょっとくらいはアイツに勝てるものが欲しかったっての!!




「げ~下がってる…」
「今回良い点数!」
「やっべぇ、俺…赤点……」

などなど、只今現在学校内ではテスト結果のことで微妙に盛り上がってます。
廊下には30位まで、名前が張り出されています。
勿論、つか絶対私の名前は此処には入っていないのだけれど。


「柚流すげぇな!また、1位じゃん!」
「お~本当だ。俺、天才?」
男友達が柚流を褒めると、柚流は冗談交じりにけらけらと笑いながら答えた。
私の我が弟、柚流は何故だか知らないが勉強が出来る。
双子の姉である私は下から数えた方が早いっつーのに。
コイツは、毎回毎回1位とか本当有り得ない。
一度も勉強で柚流に勝った覚えが無い。
んで、むかついたから柚流の横を通り抜けると同時に柚流の足を軽く蹴飛ばした。
背後から「何すんだよ!」とか怒鳴り声が聞こえたが、敢えてスルー。



「柚月ー!!止まれつってんだろうがっ!!」
「止まれと言われて止まるバカが何処に居んだよ、バーカ!」
「お前が止まればそうなる!」
「なりたかねぇよ!!」
現在は昼休み中。柚流と鬼ごっこをしています。
…と言うのは、嘘ですが。
本当は、お昼のデザートであるプリンを柚流から貰っただけなのに、追い掛けられているのです。
…あ、ごめんなさい。これも嘘だ。奪取しました。奪取。



─数分後

「…捕まえた…」
「うわぁ~!離せー!!」
「暴れんなっ!!資料が落ちてくる!」
ここに入れば捕まらない!と思って、社会科資料室に入り、ドアをがっしりと閉めようとした…までは良いんだけど、柚流の手でドアを閉めることは許されず、捕まってしまった。
お互い全速力で走ったせいかゼェハァゼェハァ肩で息をしている。
体力と運動神経には自信が結構あったけど、柚流はバスケ部でスタメン取るほどで…運動でも柚流に勝ったことがないからむかつく。
せめて、運動くらい勝たせろや。

柚流の腕に捕まり、何をしても無駄だと分かれば、暴れることをやめ、ムッと柚流を睨む。
なんか、色々とむかついてきたから。

勉強もスポーツも柚流には敵わない。
それだけじゃない、他のことだってそう。
女の子である私なんかより、料理とか掃除とか上手くて…
否、私の場合出来ないから比べることも出来ないけど。
しかも、何?さりげなく優しいからモテたりするし?

…むかつく…
双子なのに…何も敵うこともなければ同等の物も無いなんて…

神様は依怙贔屓だ。つか、神様なんか信じるもんかっ、ケッ。


「むかつく…」
「あ?」
ぼそっと言った声が柚流の耳に届いた様で、顔を顰め聞き返してきた。
「…勉強も運動も料理も身長も腕力も…なんで、全部上なのさ…双子なのにさ…」
「勉強と料理はアレだけど…他のことは女子に比べりゃぁ普通より上だろうが」
一般女子として考えれば、運動も身長も腕力もそこそこ上だろうけど…
私が言いたいことはそう言うことじゃない。
双子なのに、なんでこうも違うんだろうか…

「……スプーン無い…」
「はァ?」
「落とした…」
ふとプリンの事に気付くと一緒に持ってたスプーンが無くなっていることに気付き呟くと、柚流は声を裏返した。
多分、走っている最中に落としたんだろう。

「……すすっとく?」
手で食べるのは、いくらなんでも無理だからそう言うと即座に「アホ」と頭を叩かれた。
すると、怒っていた柚流から笑い声が漏れてきた。

「何笑ってんだよ。冗談だぞ?」
「わぁってるよ、そんくらい…っくく…」
肩を震わせて喉奥で笑う柚流が、妙に腹立たしく顔を顰めていると、笑いながら柚流は私を抱き締めた。

「笑いながら抱き締めるアホが何処に居るんだか…」
抱き締められたことに、驚くんではなく、呆れて肩を竦めると、柚流は「此処にいる」と言い切り、再び呆れる。

「つかさ…」
「何さ。」
やっと落ち着いたのか、柚流は私から少し離れる(…まぁ、それでも抱き締められてはいるけれど。)と、お互いの顔を見合わせる様になり、何を言うのかとムッとしながら次の言葉を待つ。

「俺はお前だけには敵わないよ、本当。」
「はぁ?何を根拠に。」
「根拠なんかねぇよ。…あるとしたら…」
「あるとしたら…?」
言うのか言わないのかを、考えているのか柚流は次の言葉まで間を空ける。

「お前が好きだからなんじゃね?」
「…わけわかんない。」
「照れてる?」
「照れるか!アホっ!」
柚流の頭をべしっと叩き、そっぽを向いたが、本当は照れてて自分でも分かるほどに顔が熱くなっていた。

嬉しいと思ったことも絶対に告げてやらない。
告げなくても、なんだか伝わっていそうなのは否めないが…



そして、何故だか昼休みから放課後まで抱き締められたままの状態が続いた。



「…なんで、わざわざ学校で抱き締められにゃぁならんのだ…」
「離したくなかったから?」
「家一緒だっつーの!!」
「本当は手出すか迷ったんだけど…」
「迷うな!!」






御題:これだけは敵わないんだよなぁ(SCHALK.様の「ツインズ9」より)

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